建設業許可のご相談で、「すべて丸投げでお願いしたい」というお声をいただくことがあります。お気持ちはよく分かります。本業が忙しい中で、慣れない手続きに時間は割けません。ただ、正直にお伝えすると、許可申請の「完全な丸投げ」は、現実には不可能です。
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理由は、要件が「ご本人にしか分からない過去の事実」だから
許可で最も重要な審査対象となるのは、経営業務の管理責任者や営業所技術者等としての「過去の実務経験」です。
数年前、誰から、どのような工事を、いくらで請け負い、現場をどう動かしたのか。そして、それを裏づける契約書や請求書がどこにあるのか。こうした当時の具体的な状況は、当時の当事者であるご本人でなければ把握できません。
専門家でも「過去の事実」は代われない
私たちは、複雑な書類作成も、行政庁への法的な立証も引き受けます。けれど、ご本人の中にしかない「過去の事実」だけは、外部の人間が推測で埋めることができません。
仮にここを推測で埋めてしまえば、それは事実と異なる申請=虚偽申請になりかねません。だからこそ、確実な許可取得のためには、まずご本人から当時の事実と資料をありのままに提示していただく必要があります。
お願いするのは「事実を見せていただくこと」だけ
とはいえ、難しく考える必要はありません。お願いするのはひとつだけ。当時の事実と、手元にある資料を、ありのまま見せていただくことです。専門用語で整理する必要はありません。「こんな工事をやっていた」という記憶と、引き出しに眠っている書類で十分です。
そこから先は、私たちの仕事です。お預かりした事実を、行政庁の厳格な審査基準に適合するよう、法的に正確な申請書類として構築します。資料が足りない場合も、どう補えるかを一緒に考えます。
「事実の提供」と「構築」の二人三脚で進む
完全な丸投げではなく、依頼者様からの「事実の提供」と、私たちの「構築」。この二人三脚があって初めて、手続きは前に進みます。そのうえで、ご本人の手間はできる限り小さくなるよう進めます。
「自分の場合はどうだろう」と思われた方は、まずは覚えている範囲でお話しください。お話をうかがいながら、許可の見込みと必要な資料を一緒に整理します。